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Rox株式会社の業界別SNS調査

グルメ業界のInstagram実態調査2026|リール12,257本の基準値

調査主体 Rox株式会社 / 集計期間 2025年11月2日〜2026年11月2日 / 集計日 2026年11月2日

本記事は、AI動画分析ツール「RoxDirector」を提供するRox株式会社が運営しています。掲載している調査データも、同社が収集・分類したものです。

飲食店のInstagram運用には、参照できる基準値がない。「エンゲージメント率は何%あれば普通なのか」「フォロワーが少ない店は不利なのか」を社内で説明しようとすると、根拠が出てこない。

Rox株式会社が自社で収集・分類しているInstagramの公開投稿データから、グルメ系446アカウントが2025年11月〜2026年10月に投稿したリール12,257本を集計した。運用の基準値として使える数字を公開する。

調査の要点

エンゲージメント率は1.08%(ENG率の母数411アカウントの中央値、再生数ベース)。上位25%のラインは1.56%です。同じ方法で17ジャンルを集計すると17ジャンル中12位で、下寄りにあたります。

フォロワー比再生数は0.86倍。フォロワー数の86%にあたる再生が出ています。とくにフォロワー1万未満の層は1.24倍で、小さいアカウントほどフォロワーの外に届いています。

反応が薄いのではなく、届く範囲が広い。分母をフォロワー数に取り替えたエンゲージメント率(フォロワーベース)は1.20%です。全ジャンル集計で並べると美容・アパレルより高く、再生ベースの率だけで業種を比べると読み違えます。

対象:ジャンル判定で「グルメ・料理」に分類したInstagramアカウントのうち、フォロワー1,000人以上かつ発信者タイプの判定が付いた446件(ENG率の母数411件)/集計期間:2025年11月2日〜2026年11月2日/出典:Rox株式会社 自社収集データ

1集計したのはグルメ系446アカウントの12,257投稿

ジャンル判定で「グルメ・料理」に分類されたInstagramアカウントのうち、フォロワー1,000人以上かつ発信者タイプの判定が付いている446アカウントが、2025年11月2日〜2026年11月2日に投稿したリール12,257本を集計対象とした。

代表値はすべて中央値を使っている。平均値はフォロワーの少ないアカウントの極端な数値に引っ張られ、実態からずれるためである。さらに、投稿数の多いアカウントに結果が支配されないよう、アカウントごとに中央値を出し、その中央値を業界の代表値とした。

項目値
対象アカウント数446(条件を満たした459のうち97.2%)
ENG率の母数411(対象の92.2%。いいね数が取れた投稿が規定本数あるアカウント)
対象投稿数12,257本。うちリールが100.0%(12,257本)
フォロワー数の中央値59,557(下位25%: 15,138 / 上位25%: 163,212)
1アカウントの投稿数の中央値約1年で27.0本(月あたり約2.2本)

表1:調査の対象(母集団とデータの範囲)/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

エンゲージメント率(再生ベース)とは、(いいね数+コメント数)÷再生数×100で求めた数値である。フォロワー数は取得時点の値であり過去の投稿との対応がずれるため、本調査では再生ベースを主の指標とした。

いいね数が取れていない投稿は、ENG率の計算から外している。原因は当社の収集側で、いいね数が取れなかったときに0として保存しているため、「本当に0」と「取れなかった」が区別できない。非表示設定ではない(同じアカウントの中で比べると、いいね数が0の投稿は再生数もコメント数も半分で、非表示ならどちらも変わらないはずである)。0のまま混ぜるとENG率が実態より低く出るため外している。各表の「ENG率の母数」が、計算できたアカウント数である。

2ENG率の中央値は1.08%、フォロワー比再生数は0.86倍

アカウントごとの中央値を集計した結果、エンゲージメント率(再生数ベース)の中央値は1.08%でした。再生数の中央値は62,890回、動画の尺の中央値は29.1秒です。自社アカウントがこの数字を超えていれば、グルメ系の中では平均以上と判断してよい水準です。

エンゲージメント率(再生ベース)

1.08%

中央値(ENG率の母数411アカウント/上位25%は1.56%)

1投稿あたりの再生数

62,890回

中央値(446アカウント)

フォロワー比再生数

0.86倍

再生数÷フォロワー数の中央値

指標下位25%中央値上位25%
エンゲージメント率(再生ベース)0.81%1.08%1.56%
エンゲージメント率(フォロワーベース)0.54%1.20%2.61%
再生数—62,890回—
動画の尺—29.1秒—
PR投稿の比率—6.5%—
ENG率の母数—411アカウント—

表2:グルメ系Instagramリールの基準値(四分位つき)/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

フォロワー比再生数の中央値は0.86倍。フォロワー数の86%にあたる再生が出ている計算になる。この指標は、同じ方法で17ジャンルを集計したキャスティング編では17ジャンル中7位である。

3フォロワー1万未満の層が、フォロワー数の1.24倍で最も届いている

フォロワー1万未満の層が、フォロワー数の1.24倍の再生を得ています。フォロワーが増えるほどこの倍率は下がり、10万〜50万では0.71倍になります。

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フォロワー規模アカウント数投稿数フォロワー比再生数ENG率(フォロワー)再生数の中央値
1万未満771,978本1.24倍2.92%3,854回
1万〜5万1343,587本1.23倍1.65%28,317回
5万〜10万701,909本1.06倍1.00%78,901回
10万〜50万1454,085本0.71倍0.74%158,117回

表3:フォロワー規模別のフォロワー比再生数とエンゲージメント率/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

再生数の絶対値はフォロワー規模とともに増えている(1万未満で3,854回、10万〜50万で158,117回)。しかし「フォロワー数に対してどれだけ届いたか」で見ると、小さいアカウントのほうが効率がよい。1.0倍を超えているのは1万未満、1万〜5万、5万〜10万の3区分である。

フォロワー数を上回る再生が出ているということは、フォロワー以外にも届いているということである。どの経路で届いたかは、本調査では確認していない。

50万以上は30アカウント未満のため、表から外している。

4フォロワー数に対して最も届いている発信者タイプは「料理垢」の1.18倍

最も数が多いのは「グルメ垢」で253アカウント。フォロワー数に対してどれだけ届いたかで見ると、最も高いのは「料理垢」の1.18倍です。

図2:発信者タイプ別 フォロワー比再生数(再生数÷フォロワー数)の中央値 1.30倍 0.65倍 0倍 1.18 料理垢 1.08 グルメ​垢 0.92 飲食店公式 0.48 料理研究家 出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」

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発信者タイプアカウント数ENG率の母数投稿数フォロワー中央値ENG率(再生)フォロワー比再生数PR比率
料理垢46441,169本64,9980.97%1.18倍6.7%
グルメ垢2532297,448本44,8181.07%1.08倍9.1%
飲食店公式4545919本11,2041.21%0.92倍0.0%
料理研究家3935862本246,4401.22%0.48倍5.0%

表4:発信者タイプ別のフォロワー比再生数とエンゲージメント率/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

フォロワー数の規模と、届く効率は一致していない。フォロワー中央値が最も大きい「料理研究家」(246,440人)のフォロワー比再生数は0.48倍で、最も小さい「飲食店公式」(11,204人)の0.92倍を下回る。

グルメメディア、その他、料理人・シェフ、グルメライターはアカウント数が30件未満のため、表から外している。表の「ENG率の母数」が、ENG率を計算できたアカウント数である。

5ENG率が最も高い投稿スタイルは「食レポ・レビュー」の1.20%

投稿数が最も多いのは「店舗紹介」で218アカウント・6,505本。エンゲージメント率は0.97%です。30アカウント以上ある区分で最も高いのは「食レポ・レビュー」の1.20%です。

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投稿スタイルアカウント数ENG率の母数投稿数ENG率(再生)上位25%フォロワー比再生数再生数の中央値
食レポ・レビュー82692,243本1.20%2.34%1.28倍52,305回
レシピ・調理工程98922,401本1.09%1.53%0.73倍103,539回
店舗紹介2182056,505本0.97%1.43%0.80倍43,512回

表5:投稿スタイル別のエンゲージメント率と再生数/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

件数が十分ある区分の中では「食レポ・レビュー」が1.20%、「店舗紹介」が0.97%で、0.23ポイントの差がある。最も多く選ばれている型と、反応が高い型は一致していない。

告知・PR、大食い・食べ比べ、商品・サービスレビュー、ASMR・調理音は30アカウント未満のため、表から外している。

6ENG率が最も高い尺は90秒以上の1.25%

500本以上ある尺の区分では、90秒以上が1.25%で最も高い結果でした。最も低いのは、最も多く投稿されている15〜29秒の0.88%です。

図1:動画尺別 エンゲージメント率(再生ベース)の中央値 1.70% 0.85% 0% 1.54 7秒以下 0.89 8〜14秒 0.88 15〜29秒 1.00 30〜59秒 1.23 60〜89秒 1.25 90秒以上 出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」
動画の尺投稿数アカウント数ENG率(再生)再生数の中央値
7秒以下133本451.54%15,360回
8〜14秒1,062本1890.89%52,325回
15〜29秒5,167本3480.88%57,663回
30〜59秒3,135本3291.00%64,028回
60〜89秒2,075本1991.23%152,275回
90秒以上685本1061.25%107,296回

表6:動画尺別のエンゲージメント率と再生数/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

再生数の中央値が最も大きいのは60〜89秒の152,275回である。投稿されている尺(15〜29秒が5,167本で最多)と、反応が高い尺は一致していない。

7秒以下は133本・45アカウントしかない。他の区分が数千本あるのに対して極端に少なく、偶然の可能性が高い。この区分の数値は引用に使えない。

7PR投稿のENG率は0.83%、非PR投稿は1.01%

PR投稿のエンゲージメント率は0.83%、非PR投稿は1.01%でした。PR投稿の比率はアカウントごとの中央値で6.5%で、広告案件が多い領域ではありません。

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区分投稿数アカウント数ENG率(再生)ENG率(フォロワー)再生数の中央値尺の中央値
PR投稿1,556本2890.83%0.65%59,493回30.6秒
非PR投稿10,701本4441.01%1.11%76,549回28.7秒

表7:PR投稿と非PR投稿の比較/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

再生数の中央値はPR投稿59,493回に対し、非PR投稿76,549回。ただしPR投稿は尺が長く(30.6秒に対し28.7秒)、店舗や商品の説明が入るため構成も異なる。本調査のデータでは、投稿内容の差とPR表記そのものの影響を分離できていない。

ステルスマーケティング規制(2023年10月施行)により、広告であることを隠した投稿は景品表示法違反となる。数値を理由にPR表記を外す対応は規制違反にあたる。

8グルメはフォロワー比再生数が3業種で最も高い

同じ方法で17ジャンルを集計したキャスティング編の数字で並べると、グルメはフォロワー比再生数と再生数で3業種の中で最も高く、エンゲージメント率(再生ベース)では2番目でした。反応率ではなく、フォロワーの外に届く量で際立つ業種です。

指標グルメ美容アパレル(ファッション)
ENG率(再生ベース)の中央値1.08%1.34%0.98%
 同 下位25%0.81%0.79%0.59%
 同 上位25%1.57%2.81%1.77%
ENG率(フォロワーベース)の中央値1.11%0.78%0.74%
フォロワー比再生数0.85倍0.43倍0.51倍
再生数の中央値64,695回16,048回35,476回
対象アカウント数(全ジャンル集計)446800612
ENG率の母数(全ジャンル集計)409603465

表8:グルメ・美容・アパレルの比較(キャスティング編の全ジャンル集計から)/出典:Rox株式会社「グルメ業界のInstagram実態調査2026」(グルメ系Instagram 446アカウント・リール12,257本/2025年11月〜2026年10月)

エンゲージメント率(再生ベース)が最も高いのは美容である。グルメは17ジャンル中12位で、下寄りにある。一方フォロワー比再生数はグルメが0.85倍、3業種の中で最も低い美容が0.43倍である。

この2つは同時に起こる。エンゲージメント率(再生ベース)は再生数が分母なので、フォロワーの外に広く届くほど分母が大きくなり、率は下がる。実際、分母をフォロワー数に取り替えたエンゲージメント率(フォロワーベース)では、グルメが1.11%で3業種の中で最も高い。反応が薄いのではなく、届いている範囲が広いということである。

逆に言えば、業種をまたいで基準値を流用してはいけない。再生ベースのエンゲージメント率だけを見て業種間で優劣を付けると、到達の広さを反応の低さと読み違える。

この表はキャスティング編の全ジャンル集計(17ジャンル)から取っている。本文の他の数字(業種別の集計)とは母集団が違い、発信者タイプの判定が付いたアカウントに絞っていないため、同じ指標でも値がわずかに異なる。動画の尺とPR投稿の比率はジャンル別に揃った出典がないため、この表には載せていない。

9この調査の限界と注意点

10まとめ:今日から始める1ステップ

自社アカウントの直近10〜20本について、投稿ごとに再生数÷フォロワー数を計算し、その中央値を出してほしい。平均ではなく中央値である。

その数字を0.86倍と比べる。1.0倍を超えていれば、フォロワー以外にも届いている。下回っていた場合に最初に見るべきは、動画の尺(90秒以上を試す)と、投稿の型を「店舗紹介」から「食レポ・レビュー」に寄せられないか、の2つである。

よくある質問

グルメ系Instagramのエンゲージメント率は、何%あれば平均的ですか?

本調査の母集団では、再生数ベースのエンゲージメント率の中央値が1.08%でした。上位25%のラインは1.56%です。フォロワー数ベースでは中央値1.20%です。自社アカウントが1.08%を超えていれば、グルメ系の中では平均以上と判断できます。なおこの数値は、いいね数が取れた投稿が規定本数あった411アカウントから出しています。

フォロワーが少ない店でもリールは効果がありますか?

本調査では、フォロワー1万未満の層のフォロワー比再生数(再生数÷フォロワー数)が1.24倍で最も高く、10万〜50万では0.71倍まで下がりました。フォロワー数が少ないこと自体は不利になっていません。

リールは何秒がよいですか?

本調査では500本以上ある区分のうち90秒以上が1.25%で最も高く、15〜29秒が0.88%で最も低い結果でした。最も投稿が多いのは15〜29秒(5,167本)で0.88%です。なお7秒以下は本数が少なく、参考になりません。

どんな投稿の型が反応されますか?

本調査で30アカウント以上ある区分のうち、最も高いのは「食レポ・レビュー」の1.20%で、最も低いのは「店舗紹介」の0.97%でした。最も多く選ばれているのは「店舗紹介」(218アカウント)で0.97%です。多くが選んでいる型と、反応が高い型は一致していません。

この数字をそのまま社内の目標値に使えますか?

参考値としては使えますが、無作為抽出ではないため業界全体の代表値ではありません。また収集対象がリール中心で、分類はAI判定です。自社の過去データと並べて、相対的な位置を見る使い方を推奨します。

この調査の数字から、Rox株式会社ができること

本調査は、AI動画分析ツール「RoxDirector」を提供するRox株式会社が、自社で収集・分類したInstagramの公開投稿データから集計したものです。同じデータで、次のものをお渡しできます。

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出典

発行:Rox株式会社(https://rox-director.jp/)
編集:Rox Marketing 編集部/Rox Creators 編集部

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記事の表をそのまま持ち出せる形にしています。グルメ系446アカウント・12,257投稿の集計です。

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